ヨーヨー・マーはフランス生まれ、アメリカ育ちの中国系アメリカ人である。音楽家の両親のもとに生まれ、幼いことからチェロを始め、7才の時、ケネディ統領の前で演奏するなど直ぐに神童の名を得て世界中で演奏活動を行う。その上ハーバード大学で人類学の学位も取得した。
彼が今開催しているバッハ・プロジェクトは講演場所にクラシック・ホールではなく、数千人以上のキャパシティーのある以外な場所を選んでいる。それは「世界各地で少しでも多くの人がバッハを聴けば、社会に変化が生じるだろう」というヨーヨー・マーの考えからである。今年4月のメキシコシティーの広場で20,000人、シカゴ・ミレニアムパークで、20,000人、マサチューセッツで12,000人、コロラド州で10,000人を集めた。

彼はバッハのチェロ組曲を「この作品は感情の状態で、思考のひとつの類型だ。文化はひとの感情や思考を訓練させ、これはバッハが誰よりも得意をしたことだ」と言う。1989年、崩壊したベルリンの壁の前でロストロポーヴィチが演奏したのも、パリのノートルダム大聖堂火災の復旧資金調達の舞台で演奏されたのもバッハのチェロ組曲だった。

彼は「分裂した社会をバッハが救うだろう」と述べ、沢山の人にバッハの音楽を届ける活動を世界中で展開している。Soft Bach Society はヨーヨー・マーの「バッハ・プロジェクト」に賛同し、エールを送りたいと思う。Soft Bach Society はバッハの音楽をアマチュアに演奏し易い方法で示し、誰でもバッハを演奏できることを目的としている。なぜなら、バッハは心を調律し世界中の人が心を一つにできるからである。