台風12号が山口県を通過する中、バッハの音楽祭を開催。14:00の開演時間になるとだんだん大降りの雨になってきたので、皆がこれからもっと雨風が強くなると予想していた。しかし、不思議なことに、音楽祭が始まると徐々に雨風が弱まってきた。終演のころには雨も上がり風もほとんどない状態にまで回復していた。避難勧告が出たりするのが理解できないほどの状態だった。バッハがこの音楽祭を祝し守ってくれたのではないかと感じさせられる日曜日の午後だった。

この日は交通機関の乱れもあり、遠方からの方は会場に到着できない状態だった。そのような中、WTC第1巻20番を演奏するキーボード奏者が現われないことに気付いた。その時、既に一つ前のプログラムが始まっていた。急遽ソロ演奏をアンサンブル演奏に変更し、あたふたと4人のキーボード奏者に声をかけパート分けをした。4人とも音大のピアノ科なので、譜読みはお得意である。フーガのソプラノとバスは比較的弾きやすい。アルトとテナーは入り組んで見分けのつきにくいところが時々出て来る。皆ひやひやで本番に臨んだが、4人とも自分のパートを正しく演奏することができ、フーガの最後まできちんと弾けたので一安心というところであった。

プログラムの最後は4台のチェンバロのための協奏曲。皆忙しいので練習の時は誰かしら抜けていた。午前中のリハーサルで初めて全員揃って練習できる状態だったが、何度か合わせるうちに良いアンサンブルができてきた。あまり練習しても疲れるということであとは本番にかけたが、本番は今までの中で一番良い出来たった。

やわらかなバッハの会では常日頃、WTCをパート分けしてアンサンブルを楽しんでいることが大いに役にたったハプニングだった。
BWV 1065
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