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バッハの誕生日3月21日の9時から17時までの8時間、誕生を祝ってバッハの音楽を道行く人々に届けました。
場所は新幹線「新山口駅」の自由通路。垂直に植えられた自然の緑の壁が美しい駅通路で、電子ピアノ、リュート、ギター、二胡、クラリネット、ピアニカ、ヴォーカルによる、オールバッハプログラム。曲目は、《平均律クラヴィーア曲集》《G線上のアリア》《トッカータとフーガ ニ短調》《フーガ ト短調》《チェロ組曲》《目覚めよとわれらに呼ばわる物見らの声》《フーガの技法より》《われはここ飼葉桶のかたえに立ち》《リュート組曲》《チェンバロ協奏曲5番より》《われらが神は堅き砦》《インヴェンション》・・・・etc.・・・最後は演奏者全員で《主よ人の望みの喜びよ》を歌いました。

演奏者はピアノ教師、デモンストレーター、大学教授、医師、画家、牧師、ピアノ調律師、公務員、会社社長、主婦など、「やわらかなバッハの会」のメンバーが中心。

今回の企画は数年前、ニューヨークの地下鉄で始まった「バッハ・イン・ザ・サブウェイ」を山口県で初めて試みたものです。「バッハ・イン・ザ・サブウェイ」は一人のチェリストが、バッハの誕生を祝って、クラシック音楽を次世代に繋ぐために、一日中バッハの音楽を奏でたことから、世界中に広がったイベントです。世界の150都市以上、国内では10都市ほどがイベントに参加しました。

新山口駅の通路で、「やわらかなバッハの会」のメンバーや、応援のスタッフや聴衆が見守る中、ソロやアンサンブルでバッハの演奏が繰り広げられました。時ならぬ珍しい状況の通路は、急ぎ足の乗り換え客、足を留めてしばし耳を傾ける通行人、ベンチに腰掛けてゆっくりとバッハに浸る新幹線待ちの旅行者などで賑わいました。自然の緑の壁と、太陽の光、風が一体となって駅の通路は、やわらかな癒しの空間となりました。

新聞記者たちもいろいろ質問をしたり、演奏者の写真を撮ったりして、記事を書いてくれました。
読売新聞、中国新聞、山口新聞の3誌に写真入りで掲載されました。

通行人へのインタビューは「生で音楽を聴く機会が少ないのですごくいい。バッハの音楽が心にしみた」
「バッハの音楽はオルガンで演奏するイメージがあるけど、ピアノの音色で聞くと、違った柔らかい印象ですね」
と紙面に掲載されました。

また演奏者の一人は「私のような素人でもバッハを楽しんでいる。その雰囲気が伝われば」と話したと紙面にありました。

主催者への取材はかなり長かったのですが、要約されて次のように書かれていました。

「バッハの音楽は難しいと思われているが、工夫すれば誰でも楽しめる。美しい旋律を多くの人に届けられたら。今後も同様の催しを開いていく」(読売新聞)

「バッハの音楽は個人の感情を超えた世界を表現していて心が落ち着く。一方で演奏が難しく、とっつきにくいと思われがちなため、ソプラノやバスなどパートごとにピアノの楽譜を分け、複数で演奏する方法を日頃から実践しているという」(中国新聞)

「青空や緑が広がる場所なのでバッハの音楽とマッチし、癒しの空間になった」(山口新聞)

今回はバッハの音楽や 「バッハ・イン・ザ・サブウェイ」 を多数の方に知っていただく良い機会になりましたことを感謝申し上げます。
演奏者にとっては8時間が短く感じられるほど楽しい一日となりました。
ご協力いただいた演奏者、スタッフ、聴衆の皆様に心より御礼申し上げます。