ミースは1889年生まれ、ドイツの音楽学者。ベートーベンに関する著作が多いことで知られています。

Mies Paul : Der Cahrakter der Tonarten 1948

古来、調性格は客観的なものではなく、作曲家、学者によって様々な性格として捉えられてきました。

調性格の違いを実際の響きとして聴くことを可能にするのは不等分音律です。
しかし今日の鍵盤楽器は平均律ですから、実際の響きとして調性格の違いを聴く事ができません。このことを、ご理解の上以下をお読みください。


ハ長調  むらがなく客観的、個性のない、全く感受性のない調性

ト長調  素朴で快活で無邪気で陽気

ニ長調  輝き、華麗なスウィング、和音分散、ファンファーレ

イ長調  拍子や速度と結びついて初めて明瞭な個性を持つ

ホ長調  耳をつんざくような、しみ通るような、優雅な愛らしい素朴な

ロ長調  力強く上方に複数主題、無慈悲な調性

嬰ヘ長調 非常に多様である、変ト長調にもまた不変の性格は見つからない

変イ長調 歌い、苦悩し、少し厳かな真剣さで満たされた調性

変ホ長調 非常に悲愴的

イ短調  決まった性格は無い

ト短調  確固たる性格は無い

[ケレタート著「音律について」竹内ふみ子訳]